VS Code は、Microsoft が提供する無償のコードエディタです。 軽量な本体に拡張機能を足していく構成で、言語やフレームワークを問わず広く使われています。
「エディタ」だが実質は開発環境
拡張機能を入れると、統合開発環境に近いことができます。
- 言語ごとの補完・定義ジャンプ・型チェック
- デバッガ(ブレークポイントを置いて変数を覗く)
- Git の差分表示、ステージング、コンフリクト解消
- 統合ターミナル
とくにGitのコンフリクト解消は、コマンドラインより視覚的で分かりやすく、merge conflict に慣れていない段階では助けになります。
拡張機能は入れすぎない
初心者がやりがちなのが、紹介記事にあるものを片端から入れることです。起動が遅くなるうえ、同じ役割の拡張が競合して整形が二重にかかるといった不具合が起きます。
現実的な入れ方は、①使っている言語の公式拡張 ②整形ツール ③必要になったものだけ追加、の順です。
拡張機能は第三者が作ったコードで、開いたプロジェクトのファイルを読めます。 業務で使う端末では、提供元と権限を確認してから入れてください。
設定をプロジェクトで共有する
.vscode/settings.json をリポジトリに置くと、整形ルールや推奨拡張をチーム全員で揃えられます。「人によって整形結果が違って差分が汚れる」という問題は、これで解消できます。
ただし個人の好み(テーマ、フォント)まで押し付けないよう、共有するのはプロジェクト品質に関わる設定だけにしてください。
リモート開発
SSH 先のサーバー、Docker コンテナ、WSL の中を、手元のエディタで直接編集できます。手元の環境を汚さずに、本番に近い環境で作業できるのが利点で、devcontainer.json を置けば環境定義ごと共有できます。
実務で見るポイント
- 大きなログやデータファイルを開くと重くなる。用途外の使い方はしない
- AI補完系の拡張は、コードを外部へ送信する場合がある。社内規約を確認してから使う
- 設定同期を使うと端末間で環境を揃えられるが、業務アカウントと個人アカウントを混ぜない