先に要点
- Google AdSense の審査で 「有用性の低いコンテンツ」 に近い指摘を受けたときは、記事数よりも 「独自性・導線・固定ページ・薄いページ」 の見直しが先です。
- Google 公式の案内では、「他にはない魅力」 「分かりやすいナビゲーション」 「独自のコンテンツ」 が重要だとされています。
- 検索向けに量だけ増やしたページ、似た内容の記事、定義だけで終わるページはかなり不利です。
- 対策は 「記事を増やす」 より、「落ちる原因になりやすいページを減らす・直す」 方が効きやすいです。
AdSense の審査で 有用性の低いコンテンツ と言われると、かなり抽象的に見えます。
そのため、もっと記事数を増やせばいいのか 文字数が足りないのか デザインが悪いのか と、原因がぼやけやすいです。
ただ、Google の公式案内をそのまま読むと、見ているポイントは意外とはっきりしています。
大きく分けると、
- 他にはない魅力があるか
- 操作が簡単で分かりやすいか
- 独自のコンテンツがあるか
の 3 つです。
この記事では、AdSense 審査でこうした指摘を受けたときに、どこから直すと実際に改善しやすいかを整理します。
一発で通る裏技 ではなく、落ちやすいサイトに共通するパターンを順番に潰すイメージで読んでもらえれば大丈夫です。
審査を通した後に、AdSense以外の広告ネットワークと収益性を比較したい場合は、AdSenseとExoClickはどちらが稼げる?サイトジャンル別に収益性とリスクを比較 もあわせて読むと、広告単価だけでなくサイト評価やユーザー体験まで含めて判断しやすくなります。
まず前提: 「有用性が低い」は何を見られているのか
Google AdSense ヘルプの サイトのページが AdSense のご利用条件を満たしているか確認する では、申請前に次の点を確認するよう案内されています。
確認項目
他にはない魅力があるか
確認項目
操作が簡単でわかりやすくなっているか
確認項目
ユーザーの興味を引く独自のコンテンツがあるか
また、外部コンテンツを寄せ集めるだけでなく、専門家の知識、改善方法、口コミ、自分のアイデアなど、他にはない独自のコンテンツ を載せることが重要だとも書かれています。
つまり、ここで言う 有用性が低い は、単純に文字数が少ないというより、
- 似たページが多い
- 読者の疑問に最後まで答えていない
- 他サイトの要約で止まっている
- サイト構造が分かりにくい
- 運営情報やポリシーが弱い
のように、サイト全体として ここに来る価値がまだ弱い と見られている状態に近いです。
Google 検索側でも、人のために作られた有用で信頼できるコンテンツ を重視し、検索流入だけを狙った量産や中身の薄いページは避けるよう案内しています。AdSense と Search は別物ですが、改善の方向はかなり重なります。
先に疑うべきポイント
1. 似た内容の記事が多すぎないか
これはかなり見落としやすいです。
1本ごとの記事を読むとそこそこ書けていても、サイト全体で見ると
- タイトル違いの似た説明
- 用語の言い換えページ
- 比較記事と個別記事で内容がほぼ同じ
- 同じ結論を別記事で繰り返している
という状態は起きやすいです。
特に、IT ブログは ○○とは? ○○の違いは? ○○の使い方 が並びやすいので、似たテーマを細かく分けすぎると、1ページずつが薄く見えやすくなります。
対策としては、次の見方がかなり有効です。
| 見直し方 | 何を見るか | 対応例 |
|---|---|---|
| タイトルを並べる | 同じ疑問に答えていないか | 近い記事を統合する |
| 見出しを比べる | 結論や小見出しが同じでないか | 切り口を変える |
| 記事末の結論を見る | どの記事も同じ話で終わっていないか | 実務の観点を分ける |
記事数が多い = 強い ではありません。むしろ、似たページが増えすぎると、サイト全体の密度が落ちて見えることがあります。
2. 固定ページが最低限そろっているか
記事だけ並んでいて、運営者情報やルールが薄いサイトは、審査目線では不安が残ります。
最低限そろえておきたいのはこのあたりです。
固定ページ
運営者情報
固定ページ
プライバシーポリシー
固定ページ
利用規約
固定ページ
お問い合わせ
このサイトで言えば、運営者情報、プライバシーポリシー、利用規約、お問い合わせ がその役割です。
単にページが存在するだけでなく、内容が空っぽでないことも大事です。
3. ナビゲーションが分かりにくくないか
Google の AdSense ヘルプでも、見つけやすく使いやすいナビゲーションバー の重要性が明記されています。
実際、どこに何があるか分からないサイトは、読者にも審査にも不利です。
ありがちな問題はこんな感じです。
- カテゴリが多すぎる
- 同じ意味の導線が複数ある
- スマホでメニューが分かりにくい
- 記事一覧に並び替えや探し方がない
- 関連記事や用語リンクが弱い
記事の質だけでなく、読みたい情報へ辿り着けるか も一緒に見た方が安全です。
低く見られやすいページの典型
定義だけで終わる用語ページ
用語集は便利ですが、一文で定義して終わり のページが多いとかなり弱く見えます。
単体で検索流入を受けるページなのに、読んでも何も先へ進まないからです。
用語ページなら、少なくとも次のくらいまでは入れたいです。
用語ページに入れたい
意味
用語ページに入れたい
どこで使うか
用語ページに入れたい
初心者が混同しやすい点
用語ページに入れたい
実務で見るポイント
他サイトのまとめ直しだけの記事
公式ドキュメントやニュースを読んで、それを言い換えただけの記事も危険です。
Google の案内でも、他ソースを使うなら 単なるコピーや言い換えではなく、追加の価値や独自性があるか が重要だとされています。
追加価値として入れやすいのは、
- どう読むといいか
- 実務ではどこが効くか
- どこが誤解されやすいか
- 何から着手するとよいか
のような整理です。
検索向けにだけ作った量産ページ
検索キーワードごとに似た記事を大量に作ると、一時的にページ数は増えます。
でも Google Search Central でも、検索流入を狙うこと自体が主目的のコンテンツ、多くの話題を広く量産するだけの構成 は見直し対象になりやすいと案内されています。
IT ブログだと、
- 定義記事を大量に並べる
- ほぼ同じ比較記事を増やす
- 流行語を浅く追う
のような形は特に注意です。
実際の対策は何からやるべきか
- 1
落とすページを決める
増やすより外す。似た記事・定義だけのページ・未完成の記事を非公開や下書きに戻す候補にする。
- 2
看板記事を数本しっかり直す
サイトの顔になる記事を決めて、タイトル・導入・見出し・出典・関連記事を整える。
- 3
記事内の内部リンクを増やす
この記事の基礎・比較対象・次に読むべき補足の3種類くらいで整理する。
- 4
申請前の見直しを固定する
独自性・完結性・導線・固定ページ・薄いページ・モバイルを毎回確認する。
1. まず落とすページを決める
申請前は、増やす より 外す の方が効くことがあります。
特に次のページは、一度非公開や下書きに戻してもいい候補です。
- 似た内容の記事
- 定義だけの用語ページ
- 中身が少ないタグページ
- 途中までしか書けていない記事
- 検索流入を狙っただけで独自性が薄い記事
2. 看板記事を数本しっかり直す
全部を一気に直すのは重いので、まずはサイトの顔になる記事を数本決めて、そこを強くします。
例えば 5〜10 本くらいを基準にして、
- タイトルを分かりやすくする
- 導入で何が分かるか明確にする
- 見出しの流れを整える
- 出典と実務目線を足す
- 関連記事へつなぐ
までやると、サイト全体の印象がかなり変わります。
3. 記事内の内部リンクを増やす
記事が単独で終わるより、次にどこを読むと理解が進むか が分かる方が、読者にも審査にも自然です。
このサイトでも、用語集や関連記事へつないでいるのはそのためです。
ただし、無理に数を増やすより、次の 3 種類くらいで整理すると、やりすぎになりにくいです。
リンク先
この記事の基礎
リンク先
比較対象
リンク先
次に読むべき補足
4. 申請前の見直しを固定する
再申請前に最低限見たいのはこのあたりです。
| 項目 | 確認内容 |
|---|---|
| 独自性 | 他サイトの言い換えで終わっていないか |
| 完結性 | 読者の疑問に最後まで答えているか |
| 導線 | カテゴリ、一覧、関連記事、用語リンクが機能しているか |
| 固定ページ | 運営者情報、ポリシー、お問い合わせが整っているか |
| 薄いページ | 定義だけ、重複、未完成ページが残っていないか |
| モバイル | スマホで読みにくくなっていないか |
やらない方がいい対策
記事数だけ増やす
これはかなりありがちな失敗です。
薄い記事を増やしても、サイト全体の印象がよくなるとは限りません。
文字数だけ増やす
Google 検索の公式案内でも、Google に好まれる文字数はあるのか? No と明記されています。つまり、長ければ有利ではなく、読者の疑問に十分答えているかが先です。
日付だけ更新する
中身を大きく直していないのに、更新日だけ新しく見せるのも避けた方がいいです。Google Search Central でも、実質的な変更なしに日付だけ新しく見せることは warning sign として挙げられています。
AdSense審査に関するよくある質問
Q. 何記事あれば AdSense に通りますか?
A. Google は具体的な記事数を公開していません。AdSense のヘルプが求めているのは、他にはない魅力、分かりやすいナビゲーション、独自のコンテンツがあることです。不承認の理由の説明でも「テキストが少なすぎる」「作成中とみなされる」ことが挙げられていますが、何本・何文字という基準は示されていません。
Q. プロフィールやお問い合わせページは必須ですか?
A. AdSense のヘルプには、プロフィールやお問い合わせのページを必須とする記載はありません。ただし、サイトのナビゲーションが分かりやすいことは確認項目に入っており、プライバシーポリシーには Google が求める開示があります。読者が運営者と連絡先を確かめられるよう、プロフィール、お問い合わせ、プライバシーポリシー、利用規約を固定ページで持っておくと安心です。
Q. AI 生成記事だけで通りますか?
A. AdSense のヘルプは、AI を使うこと自体を禁じてはいませんが、不承認の理由の説明で「自動生成されたページや、独自のコンテンツがほとんどないか、まったくないページには、広告コードを設置しないでください」と書いています。Google 検索のガイダンスも、生成 AI の利用そのものではなく、価値を足さずに大量のページを作ることを問題にしています。AI で下書きしても、確かめた事実や独自の判断を加えることが前提です。
Q. アクセス数は審査に影響しますか?
A. AdSense のヘルプに、アクセス数の基準は書かれていません。不承認の理由には「トラフィックに関する問題」がありますが、これは有償クリック サービスなど特定のソースからのトラフィックがあるページには広告を掲載できない、という意味で、アクセスの多さの話ではありません。
Q. 一度落ちた後、すぐ再申請しても良いですか?
A. AdSense のヘルプには、再申請まで何日空けるべきかは書かれていません。審査は通常数日で終わり、2〜4週間かかる場合もあるとされています。指摘内容に対する改善を入れてから「審査をリクエスト」するのが基本で、同じ状態で再申請しても結果は変わりにくいと考えた方が安全です。
Q. 文字数は何文字以上必要ですか?
A. 公式に基準はありません。他にはない情報があるか、読者の疑問にきちんと答えているか が見られているので、文字数そのものより中身が問われます。Google 検索の案内でも、好まれる文字数は無いとされています。
Q. 雑記ブログより特化ブログの方が通りやすいですか?
A. Google はジャンルの絞り方について基準を示していないので、通りやすさは言い切れません。ただ、ヘルプが求める「分かりやすいナビゲーション」と「独自のコンテンツ」は、テーマが絞られている方が満たしやすい面があります。雑記なら、カテゴリ整理と固定テーマで 軸が見える 状態にしておくと読者にも分かりやすくなります。
まとめ
AdSense 審査で 有用性の低いコンテンツ に近い指摘を受けたときは、記事数を増やす前に、独自性 導線 固定ページ 薄いページ を見直す方が筋がいいです。
Google 公式の案内を素直に読むと、見ているのは 他にはない魅力があるか 使いやすいか 独自のコンテンツがあるか であって、単純な文字数や記事数ではありません。
再申請前は、落ちる原因になりそうなページを減らす、看板記事を強くする、固定ページと導線を整える の順で進めると、かなり整理しやすいです。
検索向けに量を増やすより、読んだ人が ここはちゃんと作ってある と感じる状態に寄せる方が、結果的に通りやすくなります。
参考リンク
- Google AdSense ヘルプ: サイトのページが AdSense のご利用条件を満たしているか確認する
- Google AdSense ヘルプ: Google Publisher Policies
- Google AdSense ヘルプ: AdSense アカウントが承認されませんでした
- Google AdSense ヘルプ: サイトで広告表示の準備が完了していない場合の対処方法
- Google Search Central: 生成 AI コンテンツに関するガイダンス
- Google Search Central: Creating helpful, reliable, people-first content
- Google Search Central Blog: What web creators should know about our March 2024 core update and new spam policies