用語集 最終更新 2026.08.10

Artisan

Artisan は、Laravel に付属するコマンドラインツールです。 php artisan <コマンド> の形で、開発から運用までの定型作業をコマンド化して実行します。

何ができるのか

用途 代表的なコマンド
雛形生成 make:model make:controller make:migration
DB操作 migrate db:seed
キャッシュ config:cache route:cache view:cache
確認 route:list about
自作 独自コマンドを定義してcronから実行

php artisan list で、そのプロジェクトで使えるコマンドが全部出ます。バージョンや導入パッケージによって増減するので、記事のコマンドが無いときはまずこれを見てください。

本番でいちばん重要なのはキャッシュ

運用で効いてくるのはここです。Laravel は設定・ルート・ビューをキャッシュでき、本番では性能のために有効化するのが一般的です。

そしてキャッシュした後は、ファイルを更新してもキャッシュを作り直すまで反映されません。「デプロイしたのに変更が出ない」の原因はたいていこれで、デプロイ手順に view:cache などを組み込んでおく必要があります。当サイトも Blade を触ったデプロイでは必ず打ち直しています。

逆に、設定ファイルをキャッシュした状態では .env の変更が効きません。環境変数を変えたら config:clear が要る、という点は覚えておいてください。

破壊的なコマンドに注意

migrate:freshmigrate:refreshテーブルを作り直すのでデータが消えます。本番で実行すると取り返しがつきません。

Laravel本番環境で危険なコマンドを実行しようとすると確認を求めますが、--force を付けると素通りします。デプロイスクリプトに --force を書くときは、対象コマンドを毎回確認してください。

実務で見るポイント

  • 定型作業は独自コマンドにしてスケジューラから回す(cronに直書きしない)
  • 実行ユーザーとファイル権限に注意。Webサーバーと違うユーザーで実行するとキャッシュが読めなくなる
  • DB操作は Eloquent、画面は Blade、作業は Artisan、という役割分担で覚える