用語集 最終更新 2026.04.18

BOM

BOM は Bill of Materials の略で、製品を作るために必要な部品、材料、数量、品番などをまとめた部品表です。
製造業では、設計、購買、製造、在庫管理、原価計算、保守に関わる重要なデータになります。

まず押さえたいポイント

  • 製品を構成する部品や材料の一覧
  • 品番、数量、仕様、代替品、階層構造などを持つことがある
  • 設計BOM、製造BOM、サービスBOMのように目的で分かれる
  • CADや設計変更とズレると、調達ミスや製造ミスにつながる

どんな場面で使うか

BOM は、製品を作るための買い物リストであり、製造指示の土台でもあります。
たとえばワイヤーハーネスなら、電線、コネクタ、端子、チューブ、クリップ、ラベルなどがBOMに入ります。

設計図面が正しくても、BOMの品番や数量が間違っていれば、現場には違う部品が届きます。逆に、購買側が代替部品を使ったのに設計データへ反映されていないと、後から品質問題や保守問題になります。

設計BOMと製造BOM

設計BOMは、設計者が考える製品構成を表します。
製造BOMは、実際に工場で組み立てる順序、治具、工程、梱包、消耗品などを含めて管理することがあります。

同じ製品でも、設計の見方と製造の見方は違います。ここをデータでつなげないと、設計変更が現場に伝わらない、古い部品表で作ってしまう、といった事故が起きます。

よくある誤解

BOM は単なるExcel一覧ではありません。
実務では、図面、CAD、ERP、購買、在庫、製造指示、検査記録とつながる基準データです。

IT視点では、BOMはマスタデータ管理の対象です。誰が変更したか、どのバージョンが有効か、どの製品に影響するかを追えるようにしないと、部品点数が増えたときに管理できなくなります。

実務で見るポイント

BOMで特に怖いのは、設計図と購買・製造が見ている部品表がずれることです。
設計者は新しいコネクタへ変更したつもりでも、購買が古い品番で発注していれば、現場には違う部品が届きます。逆に、購買都合で代替品を使ったのに設計側が把握していないと、後から不具合調査が難しくなります。

そのため、BOMは「誰かが持っているExcel」ではなく、正式な変更管理の対象として扱うのが安全です。変更理由、承認、適用開始ロット、影響する製品を追えるようにすると、品質問題が起きたときの切り分けにも役立ちます。