用語集 最終更新 2026.04.18

CAD

CAD は Computer-Aided Design の略で、コンピュータを使って図面や3Dモデルを作成、編集、管理するための設計支援ツールです。
建築、機械、電気、電子、製造業など、形状や配線、部品配置を正確に扱う現場で広く使われます。

まず押さえたいポイント

  • 図面やモデルをデジタルで作る設計支援ツール
  • 2D図面だけでなく、3D形状や配線情報を扱うこともある
  • 設計変更、部品表、製造指示とつながると効果が大きい
  • ただの作図ツールとして使うと、データ活用の価値が出にくい

どんな場面で使うか

機械設計では部品形状や組み立て構造を、電気設計では回路図や配線図を、ハーネス設計では配線経路や接続情報を扱います。
製品が複雑になるほど、図面だけでなく、部品番号、材質、長さ、接続先、変更履歴などをデータとして管理することが重要になります。

ECADとMCAD

電気・電子設計寄りのCADは ECAD、機械設計寄りのCADは MCAD と呼ばれることがあります。
ワイヤーハーネスのように、電気的な接続と物理的な取り回しの両方が重要な領域では、ECAD と MCAD の連携がかなり大事です。

電気的には正しい配線でも、実際の機器内で曲げられない、干渉する、コネクタに手が届かない、ということがあります。逆に、形状だけ見ていても、電流容量や信号品質の問題は分かりません。

よくある誤解

CAD は、きれいな図面を書くためだけのツールではありません。
部品表、製造指示、検査、保守までつながる設計データの入口として使うと、変更管理や品質管理に効きます。

実務では「図面ファイルがあるか」より、「最新図面がどれか」「BOMと合っているか」「製造現場が同じ情報を見ているか」を確認する方が大事です。

実務で見るポイント

CADデータを実務で使うときは、ファイル名や保存場所だけで管理しない方が安全です。
同じ部品でも、試作用、量産用、顧客提出用で版が分かれることがあります。どれが正式版なのか、どのBOMや製造指示と対応しているのかを追えるようにしておく必要があります。

また、3Dモデルが正しくても、製造現場が使う2D図面や作業指示へ反映されていなければ事故になります。CADは設計の入口であり、製造や検査に渡るデータの起点として扱う方が、後工程での手戻りを減らしやすいです。