用語集 最終更新 2026.08.21

CDN

CDN は「Content Delivery Network」の略で、世界各地に置いた配信拠点(エッジ)から、利用者に近い場所でコンテンツを返す仕組みです。 オリジンサーバー1台で全世界に配る代わりに、各地のエッジサーバーがコピー(キャッシュ)を持って肩代わりします。代表的なサービスは Cloudflare、AWS CloudFront、Fastly、Akamai などです。

何が速くなるのか

  1. 距離が縮む … 東京の利用者には東京のエッジが返す。物理距離=遅延なので、往復時間が数分の一になる
  2. オリジンの負荷が減る … キャッシュから返せた分(キャッシュヒット)はオリジンに届かない。急なアクセス増にも、エッジが吸収する分だけ強くなる

効果を測る中心指標がキャッシュヒット率です。ヒット率が低ければ、CDNを入れても結局オリジンが叩かれ、効果は頭打ちになります。

得意・不得意

  • 得意 … 画像・CSS・JS・動画・フォントなどの静的ファイル
  • 条件付き … HTMLなどの動的ページ。キャッシュは難しくても、TLS終端や経路の最適化だけでも一定の効果はある
  • 効かない … アプリやDBの処理そのものが遅い場合(それはオリジン側の問題)

キャッシュ運用の2大事故

  1. 更新が反映されない … キャッシュの有効期限(TTL)設計と、更新時のパージ(キャッシュ削除)やファイル名のバージョン付けをセットで考える
  2. キャッシュしてはいけないものを配る … ログイン後のページや個人情報入りの応答をキャッシュすると、他人の情報が別の利用者に返る重大事故になる。Cache-Control: private の指定を確認する

近い用語との違い

導入判断は CDNとは?いつ必要か、料金の落とし穴は CDNを入れても帯域コストが下がるとは限らない話 で扱っています。