Cisco(シスコシステムズ)は、ルーター、スイッチ、無線機器、セキュリティ製品などを手がけるネットワーク機器のベンダーです。企業やデータセンターのネットワークを扱う場面で、製品名と資格名の両方でよく出てきます。
エンジニアが実際に出会う3つの形
1つ目は機器そのもの。 社内ネットワークの中核にあるルーターやスイッチとして設置されています。設定は独自のコマンド体系で行い、機器の OS も自社のものが載っています。
2つ目は資格。 CCNA CCNP といった資格が、ネットワーク分野の学習の道筋として広く知られています。特定ベンダーの資格ですが、学ぶ内容の大半は機器を問わない基礎です。ルーティング、スイッチング、アドレス設計、ACL といった土台は、他社の機器でもそのまま通用します。
3つ目は用語の出どころ。 ネットワークの現場で使われる言い回しの一部は、同社の機器で使われる用語が広まったものです。ドキュメントを読んでいて独特の言い方に出会ったら、機器固有の表現の可能性があります。
「ベンダーの話」と「技術の話」を分ける
学習で遠回りしないためのこつです。
| 分けて考えるもの | 例 |
|---|---|
| どの機器でも同じ概念 | ルーティング、VLAN、ACL の考え方、IPsec |
| 機器ごとに違う操作 | コマンドの書式、設定の保存方法、管理画面の構成 |
特定ベンダーの資格だからといって、その会社の製品でしか使えない知識、ということにはなりません。概念の部分は他社の機器やクラウドでもそのまま効きます。逆に、コマンドの暗記だけを進めると移せる部分が少なくなります。学ぶときは「なぜその設定が要るのか」を先に押さえる方が結果的に速いです。
調べるときの注意
同社の機器は世代が多く、同じ機能でも機種や OS の版によって設定方法が違います。検索して出てきた設定例をそのまま流用すると、コマンドが通らないことがあります。
- 機種名と OS の版を先に確認する
- 公式のドキュメントで、その版の項を見る
- 設定を変える前に現在の状態を保存する
3番目は遠隔作業で特に効きます。ネットワーク機器の設定変更は、失敗すると自分の接続ごと切れる性質があります。戻せる状態を作ってから触ってください。
よく一緒に出てくる用語
- 通信を許可・拒否する ACL
- 経路を暗号化する IPsec
- 外から入る手段の Remote Access
- 資格の CCNA