PHP は、Web 開発で長く使われているプログラミング言語です。 公式マニュアルでも、Web 開発に特に向いていて HTML に埋め込める言語として説明されています。
実行モデルが他言語と決定的に違う
PHP の性質はほとんどここから説明できます。リクエストが来るたびにプログラムが起動し、レスポンスを返したら終了するという仕組みです。Node.js や Go のようにプロセスが常駐し続けるモデルとは根本的に違います。
この違いが実務に出てくるところ。
- メモリリークが積み上がらない:毎回終了するので、雑な実装でもプロセスが太り続けにくい
- グローバル変数で状態を持ち回せない:次のリクエストには何も残らない。セッションやDBに置く必要がある
- 常駐前提の処理が書けない:WebSocket の常時接続やバックグラウンド常駐は素の PHP には向かない
「PHP は遅い/雑」と言われがちですが、実態は壊れにくい代わりに、常駐が要る用途には向かないという設計上のトレードオフです。
レンタルサーバーで動く数少ない言語
FTP でファイルを置けば動く、という環境が今も広く残っているのは PHP くらいです。これは学習の入口として大きな利点で、同時にセキュリティ的に古い構成がそのまま残りやすい理由にもなっています。公開ディレクトリに設定ファイルを置いてしまう事故は、この手軽さの裏返しです。
フレームワークとセットで見る
素の PHP を書く現場は減っており、実務では Laravel などのフレームワーク、あるいは WordPress のような CMS とセットで語られます。「PHP の案件」と言われたとき、実際に問われているのはフレームワークや CMS の経験であることが多いので、求人や見積もりではそこまで確認してください。
実務で見るポイント
- 依存管理は Composer が事実上の標準
- 書き方の自由度が高いぶん、チームの規約と静的解析が品質に直結する
- 日本語情報が多く、業務システムの改修案件が今も多い