用語集 最終更新 2026.08.03

ロードバランサー

ロードバランサー(負荷分散装置)は、入口でリクエストを受け、複数のサーバーへ振り分ける仕組みです。1台では捌けない負荷を分散するだけでなく、1台が落ちても残りで応答を続けられる可用性)ことが同じくらい重要な役割です。

まず押さえたいポイント

  • 複数の同じ役割のサーバーへリクエストを振り分ける
  • ヘルスチェックで不調なサーバーを自動的に外す(これが可用性の本体)
  • 台数を増やして処理能力を上げるスケールアウトの前提になる
  • L4(IP/ポートで振り分け)L7(URLやヘッダーの中身で振り分け)がある

近い用語との違い

リバースプロキシ とは重なる部分が多く、L7ロードバランサーは実質的にリバースプロキシの機能を含みます。区別するなら、「振り分けて負荷を分散すること」が主目的ならロードバランサー、「前段で受けてTLS終端やキャッシュ、ルーティングを担うこと」が主目的ならリバースプロキシと捉えると整理できます。後ろにいる本体が オリジンサーバー です。AWS での具体例は ALBとは?複数EC2への振り分け で扱っています。

押さえておきたい注意点

入れれば自動で速くなる、わけではありません。とくに落とし穴がセッションで、ログイン情報をサーバーのメモリに持っていると、振り分け先が変わった瞬間にログアウトします。対策は、セッションを外部(Redis など)に置くか、同じ利用者を同じサーバーへ固定する(スティッキーセッション)ことです。

実務で見るポイント

ヘルスチェックの設定が甘いと、壊れたサーバーに振り分け続けます。「TCPで繋がるか」だけでなく「アプリが正常に応答するか」まで見るのが基本です。あわせて、ロードバランサー自体が単一障害点にならないかも確認しておきます。