Spring Initializr は、Spring Boot プロジェクトの雛形を生成してくれる公式ツールです。 ブラウザ(start.spring.io)から使えるほか、IntelliJ IDEA などの IDE にも組み込まれています。
何を選ぶツールなのか
指定するのは主に次の4つです。
| 項目 | 内容 |
|---|---|
| ビルドツール | Maven か Gradle |
| 言語 | Java / Kotlin / Groovy |
| Spring Boot のバージョン | 安定版か、開発中の版か |
| 依存(スターター) | Web、DB、セキュリティなど必要な機能 |
生成されるのは動く最小構成のプロジェクトで、そのまま起動できます。Spring Boot の学習で最初につまずきがちな「初期設定」を丸ごと省けるのが価値です。
スターターという考え方
依存の選択肢に並ぶ spring-boot-starter-web などは、関連ライブラリをまとめた束です。個別に「このライブラリのこの版」と指定していく必要がなく、バージョンの組み合わせは Spring Boot 側が保証します。
Java の依存管理でいちばん面倒な「版の組み合わせ地獄」を避けるための仕組みなので、自分で個別指定に戻すのは基本的に損です。
最初にやりがちな失敗
- 依存を入れすぎる:とりあえず全部チェックすると、起動時に設定を要求されて動かなくなる。まず Web と DB くらいから始める
- 後から足せないと思い込む:依存は後から
pom.xml/build.gradleに追記できる。最初に完璧を目指す必要はない - 開発中バージョンを選ぶ:学習目的なら安定版を選ぶ。情報が少なく、記事のコードが動かない原因になる
実務で見るポイント
- 既存プロジェクトの構成を確認したいときに、同条件で生成して差分を見る使い方も有効
- 生成物はあくまで出発点。パッケージ構成や設定の方針はチームで決める
- 運用を見据えるなら Actuator を最初から入れておくと後が楽