プログラミング ソフトウェア 公開日 2026.04.23 更新日 2026.10.23

X(Twitter)APIでできることとは?投稿・検索・DM・フォロー管理の範囲

X(旧Twitter)APIで何ができるのかを、投稿取得、検索、ユーザー情報、タイムライン、フォロー、ダイレクトメッセージ、Spaces、ストリーミングまで整理し、Bearer TokenとOAuthが必要な場面の違いもまとめます。

目次(40項目)

先に要点

  • X API でできることは、投稿の取得・検索・作成から、ユーザー情報、タイムライン、いいね・フォロー、DM、Spaces、ストリーミングまでかなり広いです。
  • 「読む」と「本人として操作する」は別です。公開データの読み取りは Bearer Token で足りる場面がありますが、投稿・フォロー・DM送信などはユーザー認証が必要です。
  • recent search は直近7日間で、2006年3月までさかのぼる full-archive search とは役割が分かれています。
  • 料金は2026年10月時点でサブスクなしの従量課金(前払いのクレジットから差し引く方式)です。投稿の読み取りは1件 $0.005、投稿の作成は1件 $0.015、URLを含む投稿の作成は1件 $0.200で、読み取りは月300万件が上限です。

X API は、X(旧Twitter)の投稿やユーザー、DM などをプログラムから扱うための公式 API です。予約投稿の仕組み、ブランド名の言及の監視、問い合わせの受け付けなど、使い道はかなり広いです。

一方で、2023年の有料化、2026年の従量課金への移行と、料金と提供条件が何度も変わってきたため、古い情報のまま設計すると「思ったより高い」「そのプランでは使えない」とつまずきやすい API でもあります。この記事では、何ができるかを領域ごとに整理したうえで、どの認証が要るかといくらかかるかを、2026年10月時点の公式ドキュメントで確認しながらまとめます。

確認した時点

機能の整理は2026年4月23日に、料金・提供条件・参考リンクは2026年10月23日に、X の公式開発者ドキュメントで確認し直しています。X API は提供条件やドキュメントの表現が変わりやすいため、実装前は必ず対象エンドポイントの公式ページも確認してください。

まず X API で扱える主な領域

公式ドキュメントでは、X API の主要機能が Posts、Users、Direct Messages、Spaces、Lists、Trends、Community、Compliance、Media upload などの単位で整理されています。
実務でよく使うものに絞ると、次の4系統で見ると分かりやすいです。

X API 投稿・検索 取得・作成・会話 ユーザー・関係 フォロー・いいね メッセージ・音声 DM・Spaces リアルタイム・監視 stream・ルール管理
領域 できること
投稿・検索 投稿取得、投稿作成、検索、返信・引用・会話追跡
ユーザー・関係 ユーザー取得、フォロー、ミュート、ブロック、いいね、ブックマーク
メッセージ・音声 DM 送受信、Spaces 情報取得
リアルタイム・監視 filtered stream、sampled stream、ルール管理、コンプライアンス連携

この切り方で見ると、SNS埋め込み用の読み取りAPI だけではなく、運用ツール や 監視ツール としても使えることが分かります。

投稿まわりでできること

X API の基本は投稿まわりです。公式の Posts セクションでは、投稿の取得、投稿の作成、個別投稿参照、会話の追跡、検索、カウント取得、引用やリポストの参照などが案内されています。

たとえば次のようなことができます。

  • 投稿IDから投稿内容を取得する
  • 特定ユーザーの投稿一覧を取得する
  • 返信先や会話スレッドをたどる
  • 検索条件を指定して recent search を実行する
  • 投稿を作成する
  • 自分が作成した投稿を削除する

運用ツールとして見ると、次のような用途が考えやすいです。

投稿する

予約投稿システムからXへ投稿する

拾う

ブランド名の言及を検索して拾う

反映する

特定アカウントの投稿をサイトへ反映する

URL入りの投稿は単価が大きく変わる

2026年10月時点の公式の料金表では、投稿の作成は1件 $0.015 ですが、URLを含む投稿の作成は1件 $0.200です。ブログの更新通知のように毎回リンクを付ける自動投稿は、リンクなしの約13倍の単価になります。詳しくは下の「料金と利用条件」で計算します。

検索でできること

X API では投稿検索も大きな機能です。公式の recent search は、過去7日間の投稿を対象に条件検索できます。full-archive search は2006年3月までさかのぼって検索でき、2026年10月時点の公式ドキュメントでは、従量課金(pay-per-use)と Enterprise の利用者が使えると書かれています。

full-archive search:2006年3月から recent search:直近7日間 過去 現在
幅は実際の比率ではない

つまり、検索は1種類ではありません。

検索の種類 概要
recent search 直近7日間の投稿検索
full-archive search 2006年3月以降の全期間の検索(従量課金・Enterprise)
counts 検索条件に合う件数を時系列で取得
よくある誤解:昔の投稿も同じように検索できる

X API なら昔の投稿も全部同じように検索できる と思いがちですが、実際には recent と full-archive で役割が分かれています。過去の投稿を大量に取ると、読み取った件数ぶんだけ課金される点にも注意してください。

ユーザー情報とタイムラインでできること

Users 系のAPIでは、ユーザーIDやユーザー名からプロフィール情報を取得したり、フォロワー、フォロー中、ミュート、ブロックなどの関係を扱えます。
また、User Posts や Timelines 系を使えば、特定アカウントの投稿一覧、メンション、ホームタイムラインなども扱えます。

このあたりでできることは、たとえば次のようなものです。

  • ユーザー名からユーザー情報を取る
  • 特定ユーザーの投稿一覧を取る
  • 誰が誰をフォローしているかを取得する
  • メンションタイムラインを監視する
  • 自分用のホームタイムラインを読む

サポートや広報の運用では、次のような使い方につながります。

サポート

自社アカウントへの言及を追う

広報

複数アカウントの投稿状況をまとめて見る

社内共有

社内ダッシュボードでXの反応を並べる

投稿だけでなく、いいね・フォロー・ブックマークも操作できる

X API は読み取り専用ではありません。公式ドキュメントには、Likes、Retweets、Bookmarks、Follows、Blocks、Mutes など、ユーザー操作系のエンドポイントもあります。

つまり、認証済みユーザーの文脈であれば次のような操作も可能です。

  • 投稿へいいねする、外す
  • リポストする、取り消す
  • 投稿をブックマークする、外す
  • ユーザーをフォローする、解除する
  • ユーザーをブロック、ミュートする
人の代わりにアプリが操作する領域

この領域は公開データ参照より認証要件が重く、X の自動化ルールの制限も直接かかります(たとえば自動のいいねや、無差別な自動フォローは認められていません)。実務では、誤操作や権限過多を避けるために、読み取り機能と書き込み機能を分けて考えた方が安全です。

DM でできること

X API には Direct Messages API もあります。公式では DM の送受信、会話取得、イベント取得、DMの削除などが案内されています。

送る

認証済みユーザーとして DM を送る

一覧

DM の会話一覧を取得する

読む

過去メッセージを読む

イベント

DM イベントを扱う

これは問い合わせ受付や、自動応答補助、サポート履歴の統合などで使い道があります。DM の送信には、OAuth 2.0(PKCE)で取得したユーザーのアクセストークンが必要です。料金は DM イベントの読み取りが1件 $0.010、DM の送信が1件 $0.015 です(2026年10月時点)。

DM は公開投稿よりセンシティブ

認証、権限管理、ログの残し方をかなり慎重に見た方がよいです。また X の自動化ルールでは、相手が求めていない DM を自動で大量に送ることは禁止されています。

Spaces やリアルタイム取得もある

X API には Spaces の情報取得もあります。公式ドキュメントでは、アクティブな Spaces の検索、Space 情報取得、Space参加者に関する情報取得などが案内されています。

さらにストリーミング系では、filtered stream と sampled stream があり、条件に合う投稿をリアルタイムに受け取る使い方ができます。
filtered stream では、ルールを登録して、それに合う投稿を継続的に受け取る形です。2026年10月時点の公式ドキュメントでは、filtered stream は従量課金でも使え、従量課金ではプロジェクトあたりルール1,000件・1ルール1,024文字・同時接続1本、Enterprise ではルール25,000件以上・1ルール2,048文字・複数接続となっています。

filtered stream の受け取り方
  1. 1

    ルールを登録する

    受け取りたい投稿の条件(ブランド名・製品名など)を登録する。従量課金ではプロジェクトあたり1,000ルールまで。

  2. 2

    条件に合う投稿が流れてくる

    ルールに合う投稿をリアルタイムに受け取る。受け取った投稿は読み取りとして課金される。

  3. 3

    継続的に受け取る

    接続を保ったまま受け取り続ける。従量課金の同時接続は1本。

このため、X API は単に投稿を読むだけでなく、次のような監視用途にも向いています。

  • ブランド名や製品名のリアルタイム監視
  • 特定条件に一致した投稿の自動収集
  • ソーシャルリスニングの基礎データ取得

Bearer Token で足りることと OAuth が必要なこと

ここはかなり重要です。
X の認証ドキュメントでは、OAuth 2.0 App-Only の Bearer Token と、OAuth 2.0 Authorization Code with PKCE、OAuth 1.0a などが使い分けられています。

読む Bearer Token で 足りる場面がある 公開投稿の取得 公開ユーザー情報 recent search stream の読み取り 本人として操作 ユーザー認証が 必要 自分の代わりに投稿 フォロー・いいね ブックマーク DM送信 ホームタイムライン

ざっくり分けると、次の理解で大きく外しにくいです。

やりたいこと 認証の考え方
公開投稿の取得、公開ユーザー情報の取得 Bearer Token で足りる場面がある
recent search や stream の読み取り Bearer Token で使える場面が多い
自分の代わりに投稿する ユーザー認証が必要
フォロー、いいね、ブックマーク、DM送信 ユーザー認証が必要
自分のホームタイムラインや非公開寄りデータ ユーザー認証が必要
「読む」と「本人として操作する」は別

SNS連携で最初に設計を誤りやすいのはここです。公開データの読み取りは Bearer Token で足りる場面がありますが、本人として投稿、フォロー、DM送信などをするなら OAuth ベースのユーザー認証が必要です。

料金と利用条件(2026年10月時点)

2026年10月23日に確認した公式の料金ページでは、X API はサブスクリプションのない従量課金です。Developer Console で先にクレジットを買い、リクエストのたびにそこから差し引かれます。主な単価は次のとおりです。

1件あたりの単価(米ドル) 投稿の読み取り ユーザーの読み取り DMの読み取り 投稿の作成 DMの送信 URL入り投稿の作成 $0.005 $0.010 $0.010 $0.015 $0.015 $0.200
公式の料金ページ(2026年10月23日確認)より。棒の長さは単価に比例
項目 内容(2026年10月時点)
料金の形 サブスクなしの従量課金。前払いのクレジットから差し引く
読み取りの上限 投稿の読み取りは月300万件まで。超える規模は Enterprise
重複の扱い 同じリソースを UTC の24時間以内に何度取得しても1回分(公式は「ソフトな保証」と表現)
自分のデータ 自分のアカウントのデータの読み取り(Owned Reads)は1件 $0.001
使いすぎ対策 利用額の上限(spending limit)と自動チャージを設定できる

運用のイメージをつかむため、単価から月額を計算してみます(30日として計算)。

リンクなしで1日100件投稿

月 約45ドル

100件 × 30日 × $0.015 = $45。

リンク付きで1日100件投稿

月 約600ドル

100件 × 30日 × $0.200 = $600。同じ件数でもURLの有無で大きく変わる。

1日1,000件の投稿を監視で読む

月 約150ドル

1,000件 × 30日 × $0.005 = $150。同じ投稿を24時間以内に読み直しても1回分。

以前の Free / Basic(月$200)/ Pro(月$5,000)のような定額プランは、2026年10月時点の公式の料金ページには載っていません。X Developers の告知では、新規の受け付けは2026年2月に従量課金へ切り替わり、旧 Basic・旧 Pro の契約も2026年中に順次従量課金へ移されています。移行の時期は契約ごとに違うため、旧プランを使っている場合は Developer Console の請求画面で確認してください。

使える機能や条件は時期によって変わる

2026年4月時点の docs.x.com では、pay-as-you-go と enterprise only の表記が混在しているページもありました。10月時点では料金ページが従量課金に一本化されていますが、エンドポイントごとの細かい条件は今後も変わりえます。実装前は対象エンドポイントごとの案内を見てください。

実務で詰まりやすいポイント

1. 検索範囲を勘違いする

recent search は直近7日

過去全期間を前提にして設計すると、あとで full-archive search への切り替えと、読み取り件数ぶんの費用を見直すことになります。

2. 認証方式を後回しにする

途中で書き込みが増えると、必要な認証が一気に変わる

最初は 投稿を取るだけ のつもりでも、途中で 予約投稿もしたい フォロー返しもしたい DMも扱いたい となると、必要な認証が一気に変わります。先に読み取り専用か、書き込みありかを分けておいた方が安全です。

3. リアルタイム取得とポーリングを混同する

ポーリング

数分おきに検索APIを叩く

stream でイベントを受けるのとは別設計です。同じ投稿を何度も読むと、24時間を超えた分は再び課金されます。

ストリーミング

stream でイベントを受ける

監視用途では自然なことがありますが、常時接続や切断時の再接続設計も必要になります。従量課金の同時接続は1本です。

4. 単価を見ずに自動投稿を組む

URLの有無とリトライで請求が膨らむ

URL入りの投稿は1件 $0.200 です。失敗時の再送やテスト投稿もそのまま課金対象になるので、最初に利用額の上限(spending limit)を設定し、開発中は投稿回数の少ない検証用アカウントで試すのが安全です。

X(Twitter)APIに関するよくある質問

Q. X API は無料で使えますか?

A. 2026年10月時点の公式の料金ページには、無料のプランは載っていません。料金はサブスクなしの従量課金で、投稿の読み取り $0.005/件、投稿の作成 $0.015/件(URLを含む投稿は $0.200/件)、自分のデータの読み取り $0.001/件などです。旧 Basic・Pro の定額プランは従量課金へ順次移行しています。大規模な利用は Enterprise です。最新は公式の料金ページで確認してください。

Q. Twitter から X になって何が変わりましたか?

A. ブランド名の変更に加えて、API の料金体系が大きく変わりました。2023年に無料の API がほぼ廃止されて定額の有料プランが中心になり、2026年には従量課金へ移りました。いくつかのエンドポイントの提供停止や、旧 v1.1 API のサポート縮小もあります。

Q. 過去ツイートの一括検索はできますか?

A. full-archive search(2006年3月以降の全期間)は、従量課金と Enterprise の利用者が使えます。recent search は直近7日に限られます。過去の投稿を大量に取ると読み取り件数ぶん課金され、従量課金の読み取りは月300万件が上限なので、大規模・継続的な取得は Enterprise が向きます。

Q. DM の送受信はできますか?

A. できます。承認済みの開発者アカウントと、OAuth 2.0(PKCE)で取得したユーザーのアクセストークンが必要です。2026年10月時点の公式ドキュメントでは、DM のためだけの別の審査は書かれていません。ただし自動化ルールで、求められていない DM を自動で大量に送ることは禁止されています。

Q. アカウントの自動運用は禁止ですか?

A. 完全に禁止ではありません。X の自動化ルール(Automation rules)では、情報の自動投稿などは認められる一方、スパム的な投稿、自動のいいね、無差別な自動フォロー、キーワード検索だけを根拠にした自動返信、求められていない DM の一括送信などが禁止されています。AI で返信する bot には X の事前承認が要るとされているので、作る前に公式のルールを確認してください。

Q. ストリーミング API は使えますか?

A. はい。filtered stream で特定の条件に合う投稿をリアルタイムに受け取れます。2026年10月時点では従量課金でも使え、プロジェクトあたりルール1,000件・同時接続1本までです。より多くのルールや接続が必要なら Enterprise です。

Q. X API の代替手段は?

A. 予約投稿が目的なら、外部の予約投稿サービス(Hootsuite、Buffer など。X 公式のサービスではありません)で足りることがあります。ただし外部サービスも内部で X API を使っているため、料金や機能は各サービスの条件次第です。X の利用規約は、事前の同意なしにサービスをクロールやスクレイピングすることを禁止しているので、代替手段にはしません。X 以外の SNS(Bluesky、Mastodon など)へ発信先を広げるのも選択肢です。

まとめ

X(Twitter)APIでできることは、投稿取得、検索、ユーザー情報取得、タイムライン取得、投稿作成、フォロー操作、DM送受信、Spaces情報取得、リアルタイムストリーミングまでかなり広いです。2026年10月時点の料金はサブスクなしの従量課金で、とくに URL 入りの投稿の単価と、読み取りの月300万件の上限は設計に影響します。

実際に設計するときは、次の順で考えると整理しやすいです。

設計するときの切り分けの順番

  1. 1
    読み取りだけか、書き込みもするか

    本人として操作するならユーザー認証が必要になる。

  2. 2
    検索は recent で足りるか、過去全期間が必要か

    recent search は直近7日。過去全期間なら full-archive search を見る。

  3. 3
    DM やフォローのようなユーザー操作が必要か

    ユーザー操作は認証要件が重く、自動化ルールの制限もかかる。

  4. 4
    ポーリングで十分か、stream が必要か

    stream なら常時接続と再接続の設計も必要。

  5. 5
    月の件数から費用を見積もる

    読み取り・作成・URL入り投稿の件数に単価を掛け、利用額の上限を設定する。

この切り分けができると、Bearer Token で足りるのか、OAuth が必要なのか、どのエンドポイントを見ればいいのか、月にいくらかかりそうかがかなり明確になります。


参考リンク

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