リゾルバ(フルサービスリゾルバ/キャッシュDNSサーバー)は、ドメイン名から IP アドレスを代わりに調べてきて返す「問い合わせ役」です。PC やスマホは 権威DNS に直接聞くのではなく、まずリゾルバに依頼します。
リゾルバは、ルート → TLD(.jp や .com)→ 対象ドメインの権威DNS、と順番にたどって答えを集め(再帰的問い合わせ)、結果をキャッシュして次回に備えます。ISP が提供する DNS や、1.1.1.1・8.8.8.8 のようなパブリックDNSが代表例です。
まず押さえたいポイント
近い用語との違い
いちばん混同されるのが権威DNSです。リゾルバは「聞く側・キャッシュする側」、権威DNS は「答えを持っている側(正)」です。DNS変更のトラブルでは、まず権威DNSが正しい値を返しているかを確認し、正しければ残りはリゾルバのキャッシュ待ち、と切り分けます。
実務で見るポイント
切り分けの基本は複数のリゾルバで結果を比べることです。社内DNSとパブリックDNSで答えが違う、自分だけ古い値が見える、といった現象はキャッシュで説明できることがほとんどです。反映が遅い理由とTTLの考え方は DNS浸透とは?、切り替え後の確認は DNS切り替え後に確認すること で整理しています。
確認には dig や nslookup を使い、問い合わせ先のリゾルバを明示して比べるのが定石です(例:dig example.com @1.1.1.1)。権威DNSを直接指定して引けば、キャッシュを介さない「正」の値が分かるため、設定ミスとキャッシュ待ちを一発で切り分けられます。なお近年は DoH / DoT(暗号化されたDNS)でブラウザやOSが独自のリゾルバを使うことがあり、端末によって参照先が違う点も頭に入れておくと混乱しません。