スナップショットは、ディスクやボリュームの「ある時点の状態」をまるごと記録する仕組みです。クラウドや仮想化環境で、更新前の退避やすばやい切り戻しに使われます。
多くの実装は増分で、2回目以降は前回からの差分だけを保持します。そのため取得は速く容量効率も良い一方、元のボリュームと同じ基盤に依存するという性質があります。
まず押さえたいポイント
- ある時点の状態を丸ごと記録する(ファイル単位ではない)
- 取得が速く、更新前の退避・失敗時の切り戻しに向く
- 多くは増分で、見かけの容量より実体は小さい
- 取得タイミングによっては書き込み途中の状態を拾うことがある
近い用語との違い
バックアップとは役割が違います。スナップショットは同一基盤上の巻き戻し用で、リージョン障害やアカウント侵害など基盤ごと失う事態には備えられません。バックアップは別の場所に複製を持つことが本質です。AWS の文脈では起動用イメージ(AMI)との違いも問われますが、そこは AMIとスナップショットはどう違うのか? で整理しています。
押さえておきたい注意点
壊れた状態や不要な変更も、そのまま保存されます。障害に気づくのが遅れると、汚染された状態しか残っていないことがあります。またDBは整合性の取れた時点で取る配慮(静止点の確保)が要ります。
実務で見るポイント
「どの単位で・どれくらい保持し・別環境で起こして確認できるか」を決めておきます。速い切り戻しはスナップショット、遠隔保管はバックアップと役割を分けるのが基本です。AWSでの取り方は AWSのバックアップ方法まとめ を参照してください。
もう一つ実務で効くのが費用です。増分とはいえ保持し続ければ課金は積み上がり、「取ったまま誰も消していない古いスナップショット」がコストを圧迫するのはよくある話です。保持期間のルールと自動削除まで決めて初めて運用として完成します。