用語集 最終更新 2026.08.21

TLS終端

TLS終端(TLS termination)は、HTTPS の暗号化通信を逆プロキシロードバランサーなどの前段で復号し、そこから内側へ渡す構成のことです。 証明書の設置・更新を1箇所に集約でき、バックエンドのアプリは HTTP のまま単純に保てます。

3つの構成パターン

構成 前段→内部の通信 向いている場面
終端して平文 HTTP 同一ホスト内・閉じたネットワーク
終端して再暗号化 別のTLSで再接続 内部も信頼しない設計(ゼロトラスト
パススルー 復号せず素通し 終端をバックエンドに任せたいとき

かつては「内部は平文でよい」が一般的でしたが、内部ネットワークも信頼しない設計が広がり、再暗号化(TLSの二段構え)を選ぶ場面が増えています

定番のハマりどころ:プロトコルの引き継ぎ

前段で復号すると、バックエンドから見た通信は HTTP になります。アプリが「自分はHTTPで呼ばれた」と誤解すると、リダイレクトやURL生成が http:// になる・リダイレクトループになるという定番の事故が起きます。 前段が X-Forwarded-Proto(または標準化された Forwarded)ヘッダーで元のプロトコルを伝え、アプリ側がそれを信頼する設定(フレームワークの trusted proxy 設定)を入れる——この両輪で解決します。

証明書運用の集約価値は上がっている

公開Web証明書の最大有効期間は 2026年3月から200日、2029年には47日へ短縮されます(CA/Browser Forum の決定)。更新頻度が上がるほど、証明書を1箇所で自動更新(ACMECertbot 等)できる TLS 終端の価値は大きくなります。

近い用語との違い

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