用語集 最終更新 2026.08.10

グローバルIP

グローバルIPは、インターネット側から見える外向けの IP アドレスです。 世界で重複しない住所なので、外部からそこへ到達できます。

家庭ではルーターだけが持つ

家の PC やスマホが1台ずつグローバルIPを持っているわけではありません。ルーターの外側に付いた1つを全員で共有し、内側の端末はプライベートIPを使います。その境目で変換しているのが NAT です。

自分の外向けアドレスは、確認サービスへアクセスすれば分かります。

curl -s ifconfig.me

端末の設定画面に出る 192.168.x.x は内側の住所なので、これを人に伝えても外からは届きません。

「ポート開放できない」の正体は CGNAT

実務でいちばん引っかかるのがこれです。回線事業者側でも NAT をかける CGNAT(キャリアグレードNATという構成があり、この場合ルーターの外側に付いているアドレスすらグローバルIPではありません

見分け方は簡単で、ルーターのWAN側に表示されているアドレスと、上のコマンドで返ってくるアドレスが一致しないなら CGNAT の下です。この状態では、ルーターでいくらポート転送を設定しても外から到達できません。対処は、事業者にグローバルIPの付与を申し込むか、外部の中継サービスを使うかになります。

固定か動的か

多くの家庭用回線では、再接続のたびにアドレスが変わりえます。サーバーを公開したりリモート接続したりする用途では、固定IPの契約か、変化を追随するダイナミックDNSが必要です。

実務で見るポイント

  • IPv6 では NAT を挟まず端末が直接グローバルアドレスを持つ設計が基本。外から届く前提でファイアウォールを見る
  • 許可リストを IP で作る運用は、相手の回線が動的だと破綻する
  • 公開サーバーではIPそのものより、DNS名で参照する運用にしておく