用語集 最終更新 2026.09.01

ランサムウェア

ランサムウェアは、ファイルやシステムを使えない状態にして、復旧と引き換えに金銭(身代金=ransom)を要求する攻撃です。 IPA の「情報セキュリティ10大脅威 2026」でも、組織向け脅威の1位が「ランサム攻撃による被害」であり、4年連続の1位です。日本でも事業停止に発展する事例が続いています。

手口は「暗号化」から「多重脅迫」へ

昔のイメージは「ファイルを暗号化して身代金要求」ですが、現在の主流は二重脅迫(double extortion)です。

  1. まずデータを盗み出し、それから暗号化する
  2. 「支払わなければ復旧させない」に加えて「支払わなければ盗んだデータを公開する」と脅す

この構造のため、「バックアップから戻せるので支払わない」だけでは済まなくなりました。復旧できても、情報漏えいの問題が残ります。 また、攻撃ツール一式を貸し出す RaaS(Ransomware as a Service) の分業化で、高度な技術がない集団でも攻撃できるようになっています。

侵入経路の定番

  • VPN機器・リモートアクセスの脆弱性や弱い認証(MFA なしのアカウントは定番の入口)
  • メールの添付ファイル・リンク
  • 公開サーバーの未修正の脆弱性

対策は「入れさせない」だけでは足りない

  1. 入口 … VPN・公開サービスの更新、重要な入口の MFA
  2. 広げさせない … VLAN や ACL での分離、権限の最小化
  3. 戻せる … バックアップは「あるか」ではなく「戻せるか」。バックアップ先ごと暗号化される事故があるため、切り離された保管(オフライン・別アカウント)が重要
  4. 早く気づく … ログ監視と初動手順

代表的な事件

対策の全体像は ランサムウェアとは?事例と対策 で扱っています。