用語集 最終更新 2026.04.24

アップセル

アップセル は、既存顧客に対して、同じサービスのより上位の契約や構成へ広がってもらうことです。
英語では upsell と書き、SaaS では上位プランへの移行、利用量の拡張、年額契約への切り替え、高機能オプションの追加などが代表例です。

大事なのは、単に 高いプランを売ること ではない点です。
本来のアップセルは、顧客の利用が深まり、今の契約では足りなくなった結果として起きるほうが自然です。
たとえば、利用人数が増えた、チーム導入へ広がった、管理機能や分析機能が必要になった、利用量上限に近づいた、といった場面です。

似た言葉にクロスセルがあります。
アップセルは 同じサービスの上位契約へ広げること、クロスセルは 関連する別製品や別機能を追加契約してもらうこと と考えると分かりやすいです。

SaaS で アップセル が重要なのは、既存顧客売上の拡張が NRRLTV に効くからです。
顧客が長く使いながら契約も広がれば、1顧客あたりの価値は大きくなります。

ただし、価値が見えていない段階で押し込むと逆効果です。
顧客がまだ基本機能の価値を実感していないのに上位プランを勧めても、売り込み感が強くなり、解約率 や不信感の増加につながることがあります。

そのため、アップセルは営業テクニックだけで決まるものではありません。
プロダクトの価値設計、プラン差分の分かりやすさ、オンボーディングカスタマーサクセス の支援がそろって初めて、自然に起きやすくなります。

自然なアップセルは、利用量上限が近づいたとき、チーム利用へ広がったとき、管理機能や分析機能が必要になったときなど、顧客の状況変化と一緒に起きやすいです。
逆に、価値をまだ実感していない相手へ一律で上位プランを押すと、売り込み色が強くなり、解約率 の悪化につながることもあります。

要するに アップセル は、顧客の成果拡大に合わせて契約が一段広がることです。
詳しくは アップセルとは?既存顧客の単価を上げる基本 で整理しています。