先に要点
- AdSense を使うサイトは、プライバシーポリシーに5つの項目を書くよう Google から求められています。ひな形をコピーしただけだと、「パーソナライズド広告を無効にできること」と「その案内先のリンク」の2つが抜けやすいです。
- 案内先として Google が挙げているのは、広告設定(google.com/settings/ads)と aboutads.info の2つです。
- 自分のサイトに書けているかは、ページを開いて「広告設定」「aboutads」を検索するだけで確かめられます。コマンドでまとめて確認する方法も載せます。
- ポリシーの記載は前提であって、審査に通る条件ではありません。中身が薄いサイトは、記載を足しても「有用性の低いコンテンツ」で止まります。
AdSense のポリシー違反や審査の不承認が出ると、まずサイトの中身を疑います。ただ、その前に確かめておきたいのがプライバシーポリシーの記載です。Google は、AdSense を使うサイトに対して、書くべき内容をはっきり示しています。
ここは「書いてあるかどうか」だけの話なので、確認も修正も短時間で終わります。この記事は、Google が求めている項目と、自分のサイトが満たしているかを確かめる方法をまとめます。内容は2026年9月19日に公式ヘルプで確認したものです。
Google が求めている5項目
| # | 書くこと |
|---|---|
| 1 | Google などの第三者配信事業者が Cookie を使用して、ユーザーがそのサイトや他のサイトに過去にアクセスした際の情報に基づいて広告を配信すること |
| 2 | Google が広告 Cookie を使用することで、Google とそのパートナーが適切な広告を表示できるようになること |
| 3 | ユーザーは広告設定でパーソナライズド広告を無効にできること |
| 4 | 第三者配信事業者や広告ネットワークの広告が掲載されること |
| 5 | 無効にする方法の案内先へのリンク |
5の案内先として Google が挙げているのは次の2つです。
- 広告設定:
https://www.google.com/settings/ads - aboutads.info:
http://www.aboutads.info/choices/
あわせて、Google のパブリッシャー向けポリシーでは、データの収集・共有・使用を明確に開示するプライバシーポリシーを掲載し、それに準拠することが求められています。使っている技術(Cookie・ウェブビーコン・IP アドレス・その他の識別子)にも触れておくと、この開示の条件を満たしやすくなります。
抜けやすいのは3と5
日本語で出回っているひな形の多くは、1・2・4にあたる説明で終わっています。3(無効にできること)と5(案内先のリンク)まで入っているものは多くありません。
読者から見ても、この2つは「自分で止められるかどうか」という実益のある情報です。書いていないと、広告の話だけして逃げ道を示していない状態になります。
プライバシーポリシーの記載は前提条件です。Google が審査で見ているのは、独自性のある内容、分かりやすいナビゲーション、ユーザーの興味を引くコンテンツだと案内されています。中身が薄いまま記載だけ整えても、「有用性の低いコンテンツ」の判定は変わりません。
自分のサイトを確認する
ブラウザでプライバシーポリシーのページを開き、Ctrl + F で「広告設定」「aboutads」「無効」を検索するのが手軽です。複数のサイトを運用しているなら、コマンドでまとめて確認できます。
curl -s https://example.com/privacy-policy | grep -o "settings/ads\|aboutads.info\|パーソナライズ" | sort -u
3つとも出てくれば、3と5は書けています。何も出なければ抜けています。ページの URL が分からないときは、まずトップページから辿って、実際のパスに置き換えてください。
複数サイトをまとめて見るなら、URL を並べて回します。
for u in https://example.com/privacy https://example.net/privacy-policy; do
echo "$u : $(curl -s "$u" | grep -c "settings/ads")"
done
数字が0のサイトは、3と5が抜けている可能性が高いです。
足す文面の例
すでに1・2・4が書いてあるなら、次の2文を足すだけで5項目がそろいます。
ユーザーは、Google の広告設定(https://www.google.com/settings/ads)でパーソナライズド広告を無効にできます。
また、aboutads.info(http://www.aboutads.info/choices/)では、第三者配信事業者による広告 Cookie を無効にする方法を確認できます。
リンクは、実際にリンクとして押せる形にしておきます。文字だけ書いてあっても、読者はコピーして貼り直す必要があり、案内としては弱いです。
ポリシーの記載と一緒に確認しておくこと
EEA・英国・スイスからのアクセスがあるサイト
Google の EU ユーザーの同意ポリシーでは、Cookie などのローカルストレージの使用と、広告のパーソナライズを目的とした個人データの収集・共有・使用について、ユーザーの同意を得ることが求められます。同意を得る手段は、Google の CMP、第三者の CMP、独自の同意ダイアログのいずれかです。
日本語のサイトでも、海外からのアクセスがあるなら関係します。アクセス解析で地域の内訳を見て判断してください。
ads.txt を置くドメイン
ads.txt は、自分の広告枠を売ってよい事業者を宣言するファイルです。Google は必須ではないとしつつ、強く推奨しています。置き場所はドメインの直下(example.com/ads.txt)です。
⚠️ 広告を出していないドメインに、広告のパブリッシャー ID を書かないでください。そのドメインを自分の広告枠として宣言することになります。「全部のドメインに同じファイルを置けば安全」という運用は、意味が逆になります。
違反が見つかったときの流れ
ポリシー違反が出ると、AdSense のポリシーセンターに項目が並びます。直してから「審査をリクエスト」する流れですが、リクエストには制限があります。
- 30日間にリクエストできるページ単位の審査の数には上限があります(上限は毎日更新されます)
- 最近複数回の審査で不承認になった場合、審査を開始するボタンが無効になります。いつ再びリクエストできるかは、画面に表示される日付で確認します
直さずに出し直しても結果は変わりません。何を直したかを説明できる状態にしてからリクエストするのが、結果的に近道です。
よくある質問
プライバシーポリシーを整えれば審査に通りますか
通りません。必須の記載は前提で、審査で見られているのはサイトの中身です。記載が抜けていると別の問題を抱えることになるので、先に片付けておくという位置づけで考えてください。
Google Analytics しか使っていない場合も必要ですか
ここで挙げた5項目は AdSense の要件です。ただし、解析ツールを使っていることや Cookie の利用は、別途プライバシーポリシーで説明しておくのが自然です。
ひな形をそのまま貼れば足りますか
足りないことがあります。実際に使っているサービス(広告・解析・問い合わせフォームなど)と、ひな形の内容がずれていると、書いてある内容と実態が合わなくなります。ひな形は下敷きにして、自分のサイトで使っているものに合わせて直してください。
日本語で書けばよいですか
サイトの読者が読める言語で書きます。日本語のサイトなら日本語で問題ありません。案内先のリンクは、日本語ページが用意されているものを選ぶと親切です。
まとめ
- AdSense を使うサイトは、プライバシーポリシーに5項目を書く
- 抜けやすいのは「無効にできること」と「案内先のリンク」の2つ
- 確認は、ページを開いて「広告設定」「aboutads」を検索するだけ。複数サイトはコマンドでまとめて見る
- 記載を足しても審査には通らない。前提を整える作業として扱う
- ads.txt は広告を出しているドメインにだけ置く