プログラミング ソフトウェア AI 公開日 2026.04.28 更新日 2026.10.27

CodexのGPT-5.5とGPT-5.4の料金はどう違う?credits制と実コストの見方

Codex の GPT-5.5 と GPT-5.4 の料金差を、OpenAI公式の最新料金ページベースで整理します。標準となった token-based credits の単価(GPT-5.5 は GPT-5.4 の2倍)、移行前の一部Enterpriseのみが使う legacy な message-based credits、単価が高くても実コストが単純に倍とは言い切れない理由まで判断できるようにまとめます。

目次(21項目)

先に要点

  • Codexの料金表では、GPT-5.5はGPT-5.4より基本的に2倍です。Business / New Enterprise 向けの token-based credits では、入力・cached input・出力のすべてで 2 倍になっています。
  • 一方で、OpenAI公式は GPT-5.5 は GPT-5.4 と同等結果に対して significantly fewer tokens を使う と説明しています。つまり、単価表が2倍でも、最終コストがそのまま2倍とは限りません。
  • 2026年7月3日時点では、token-based credits が標準で、Plus / Pro / Business / 新Enterprise もこちらです。旧来の message-based rate card は移行前の一部Enterprise顧客のみが使う legacy(その枠では Local Tasks 1 message が GPT-5.5 約14 credits / GPT-5.4 約7 credits)になっています。
  • 2026年7月3日時点の Codex 料金ページでは、GPT-5.5 / GPT-5.4 / GPT-5.4 mini が local messages・cloud tasks・code review のいずれでも使えます(公開初期は cloud tasks と code review が GPT-5.3-Codex でしたが、5.5系へ更新されています)。
この記事は GPT-5.5 世代についての記録です(2026年10月27日に確認)

OpenAI の公式ドキュメントでは、GPT-5.5 はすでに最上位ではありません。2026年10月時点の主力は GPT-6 Astra・GPT-6.1 Sol・GPT-6.1 Terra・GPT-6 Luna の4つで(Terra は10月26日に追加)、9月まで主力だった GPT-5.6 系も一覧の主力から外れました。GPT-5.5 は API の料金表には引き続き載っています。

Codex では、ChatGPT のアカウントでサインインして使う場合、GPT-5.4 と GPT-5.4 mini は2026年8月31日、GPT-5.5 は2026年10月14日に提供が終わりました。API キーで認証した Codex と OpenAI API はこの終了の対象外です。Codex の公式ページは、複雑なコーディングやエージェント的な作業には GPT-6.1 Sol を、文章作成や画像・画面の読み取りには10月26日に加わった GPT-6.1 Terra を、決まった作業の繰り返しには GPT-6 Luna を勧めています。最新の状況は Codex の Models と OpenAI の Models で確認してください。以下は GPT-5.5 が発表された時点の内容として読んでください。

Codex を使っていて GPT-5.5 と GPT-5.4 のどちらが高いのか を見ようとすると、意外と単純ではありません。
なぜなら、Codex の料金には 2系統が存在するからです。ただし2026年7月3日時点では、標準はほぼ一本化されています。

  • token-based credits(現在の標準) ── Plus / Pro / Business / 新Enterprise を含む大半のプランがこちら
  • message-based credits(legacy) ── 公式は「移行前の一部Enterprise顧客のみが引き続き使う」と案内(A small subset of Enterprise customers should continue using the legacy rate card until we migrate you to the new token-based pricing)

しかも、OpenAI は同じページで GPT-5.5 uses significantly fewer tokens to achieve results comparable to GPT-5.4 とも書いています。
つまり、料金表の単価差 と 実際にどちらが高くつくか は、切り分けて見ないと判断を誤りやすいです。

この記事では、2026年7月3日時点の OpenAI 公式 OpenAI Developers ドキュメントをもとに、

  • Codex で GPT-5.5 と GPT-5.4 の料金がどう違うか
  • どのプランでどう見方が変わるか
  • どちらを選ぶと credits が持ちやすいか
  • 高い = 常に損 と言い切れない理由

を、実務で判断しやすい形で整理します。

新しいモデルの状況(2026年7月3日時点)

OpenAI は 2026年6月26日に次世代の GPT-5.6 系(Sol / Terra / Luna)をプレビュー発表しましたが、現時点では限定プレビュー段階で一般提供されておらず、Codex の料金ページにも登場しません。そのため、Codex での実務的なモデル選択は引き続き GPT-5.5 と GPT-5.4(および GPT-5.4 mini)が中心です。

まず結論: 料金表だけ見ると GPT-5.5 は GPT-5.4 の2倍

OpenAI 公式の Codex Pricing ページで、Business & New Enterprise Customers 向けの credits table を見ると、GPT-5.5 と GPT-5.4 の差はかなりきれいです。

Business / New Enterprise GPT-5.5 GPT-5.4 差
Input tokens 125 credits / 1M 62.50 credits / 1M 2倍
Cached input tokens 12.50 credits / 1M 6.250 credits / 1M 2倍
Output tokens 750 credits / 1M 375 credits / 1M 2倍

この表だけ見れば、答えはかなり明快です。
Codex 上の GPT-5.5 は、GPT-5.4 より高い、しかも 入力・出力ともにちょうど2倍です。

そのため、同じトークン数を使う前提 なら、GPT-5.5 の方が高くなります。

ただし「実コストもそのまま2倍」とは言い切れない

ここがこの記事でいちばん大事なところです。

OpenAI 公式の説明(Codex Pricing より)

GPT-5.5 uses significantly fewer tokens to achieve results comparable to GPT-5.4.

同じページではさらに、Codex setup runs faster、higher-quality results for most users、these efficiency gains support generous usage limits とも説明しています。 つまり OpenAI の公式メッセージは、5.5 は高単価だけど、そのぶん少ないトークンで終わる場面がある です。

GPT-5.4 GPT-5.5 往復が 増える やり直すと増える 1回で通る 単価:低い 単価:2倍 面積(単価×総トークン)が実コスト
横幅=単価、高さ=1タスクの総トークンのイメージ(高さは実際の比率ではない)

実務に言い換えると、両モデルの trade-off は次のような形になります。

GPT-5.4 の trade-off

単価は低い。ただし説明を長く積み、往復が増え、修正ターンも増えることがあるため、総トークンでは意外と膨らみやすい。

GPT-5.5 の trade-off

単価は2倍。ただし一回で通る、長い指示を短くできる、再試行が減ることがあるため、総トークンでは意外と少なく済むことがある。

ので、最終的な credits 消費はタスク次第です。

だから、経理目線で最初に見るべきなのは 単価表 ですが、運用目線で本当に見るべきはもう少し細かい指標です。

経理目線(単価表)

料金ページに載っている credits 単価。月次予算や契約プランの判断はこちらが起点。

運用目線(実消費)

1タスクあたりの総トークン、何往復で終わるか、AGENTS.md や MCP の前置きの重さ、出力の長さ。実コストはこちらで決まる。

legacy な message-based table(移行前の一部Enterprise向け)

かつては Plus / Pro / Existing Enterprise/Edu などが message 単位の credits table を見る前提でしたが、2026年4月のCodex料金改定以降は Plus / Pro / Business / 新Enterprise も token-based へ移行しました。2026年7月3日時点で message-based rate card を使うのは、公式が案内する 「移行前の一部Enterprise顧客のみ」です(A small subset of Enterprise customers should continue using the legacy rate card until we migrate you to the new token-based pricing)。

参考として、その legacy table ではこうなっていました(自分が対象かは契約で要確認)。

Legacy table 単位 GPT-5.5 GPT-5.4
Local Tasks 1 message 約14 credits 約7 credits
Cloud Tasks 1 message Not available Not available
Code Review 1 pull request Not available Not available

ここでも、ローカル作業の範囲では GPT-5.5 が GPT-5.4 の約2倍 です。
かなり一貫しています。

なお、公開初期は cloud tasks や code review が GPT-5.3-Codex で動く整理でしたが、2026年7月3日時点では GPT-5.5 / GPT-5.4 / GPT-5.4 mini が local messages・cloud tasks・code review のいずれでも使えるよう更新されています。つまり、いまはローカルでもクラウドでも同じ5.5系・5.4系のモデルで揃えられ、以前より請求の見通しがすっきりしています。

usage limits ではGPT-5.4の方が多く使える

Plus の usage limits table も、料金差と同じ方向です。

Plus / 5時間 GPT-5.5 GPT-5.4
Local Messages 15-80 20-100

Pro 5x でも

  • GPT-5.5: 80-400
  • GPT-5.4: 100-500

Pro 20x でも

  • GPT-5.5: 300-1600
  • GPT-5.4: 400-2000

となっていて、同じプランなら GPT-5.4 の方が回数は伸びやすい です。

これは自然で、credits table でも message-based table でも GPT-5.5 の方が高いからです。

じゃあどちらを選ぶべきか

安い方を選ぶ だけだと雑になります。タスクの性質によって向きが変わるので、まずは典型パターンで切り分けます。

GPT-5.4 と GPT-5.5 の使い分け

DAILY

GPT-5.4

単価が低く、Codex を細かく何度も使う日常運用と相性がいい。

向いている点
  • ルーチンの小さな修正が多い
  • 1日に何度も local messages を回したい
  • 多少往復しても usage limits を伸ばしたい
  • AGENTS.md が重く単価を抑えたい

こんな人向け細かく何度も使う日常作業

HEAVY-LIFT

GPT-5.5

単価は2倍だが、長い文脈や難所で1回で通る精度を重視できる。

向いている点
  • 長い文脈を読ませる
  • 設計判断や multi-step な変更が多い
  • 1回で通る精度を重視したい
  • 再試行や手戻りを減らしたい

こんな人向け難しいタスク、設計、長文修正

OpenAI 公式も For most tasks in Codex, gpt-5.5 is the recommended model when it is available. と案内しています。 つまり、単価だけを見て 5.4 に固定する より、難しいタスクだけ 5.5 の使い分けが現実的です。

API key利用では少し見え方が違う

Codex Pricing ページの API Key 欄の状況は、公開初期と現在で変わっています。公開初期は GPT-5.5 が API Key 利用枠では使えませんでしたが、2026年7月3日時点では利用可能になっています。

API Key 利用枠 公開初期 2026年7月3日時点
GPT-5.5 Not available Usage-based(利用可能)
GPT-5.4 Usage-based Usage-based

Codex CLI features では長らく gpt-5.5 is the recommended model when it is available と案内されていましたが、現在は実際に利用可能となり、推奨モデルとして選べます。 それでも、Codex 全体で 5.5 というモデルがあること と、自分の契約プランや利用枠でそれが included usage なのか credits 課金なのか は分けて見る必要があります。

ごちゃつきやすい3つの観点

次の3つは別の話なので、必ず分けて確認してください: 5.5 は Codex にあるのか / 5.5 は自分の契約で使えるのか / 5.5 は included usage なのか credits なのか。

料金を読み違えないための見方

実務で一番役立つ読み方を4手順で整理します。

Codex 料金を読み違えないための4手順

  1. 1
    自分のプランがどちらの料金表か確認する

    2026年7月時点は token-based credits が標準で、Plus / Pro / Business / 新Enterprise もこちら。message-based は移行前の一部Enterpriseのみの legacy。ここを飛ばすと話がずれます。

  2. 2
    単価差は「5.5 が 2倍」で覚える

    2026年7月3日時点の OpenAI 公式 Codex 料金表でも、この理解で大きく外れません。

  3. 3
    運用判断は「総トークン」と「やり直し回数」で決める

    プロンプトの長さ、AGENTS.md の重さ、MCP サーバー数、出力長、何ターンで終わるか — 単価より総額に効きます。

  4. 4
    日常運用は 5.4、難所は 5.5 という分け方が素直

    料金表・usage limits・モデル推奨の3つをまとめて見たときに、一番筋がよい使い方。

Codex GPT-5.5 / GPT-5.4 料金に関するよくある質問

GPT-5.5 と GPT-5.4 はどちらを使うべき?

OpenAI 公式は gpt-5.5 is the recommended model when it is available と案内しています。設計判断や長文の変更など難しいタスクでは 5.5、ルーチン作業や細かい修正では 5.4 を使い分けるのが現実的です。

GPT-5.5 が 2倍高いのに OpenAI が推奨する理由は?

OpenAI 自身が GPT-5.5 uses significantly fewer tokens to achieve results comparable to GPT-5.4 と説明しています。単価は2倍ですが、1タスクあたりのトークン数や往復回数が減るため、総コストが2倍になるとは限らないという立場です。

自分のプランで GPT-5.5 が使えるか確認する方法は?

OpenAI 公式の Codex Pricing ページで、自分のプラン(Business / New Enterprise / Plus / Pro / Edu など)の usage limits 表を確認すると、5.5 と 5.4 がどう枠に入っているかが分かります。API key 利用枠は別の表記なので注意してください。

cloud tasks や code review で GPT-5.5 / 5.4 は使えますか?

使えます。公開初期は cloud tasks と code review が GPT-5.3-Codex で動く整理でしたが、2026年7月3日時点では GPT-5.5 / GPT-5.4 / GPT-5.4 mini が local messages・cloud tasks・code review のいずれでも使えるよう更新されています。ローカルとクラウドで同じモデル系に揃えられるため、請求の見通しも立てやすくなっています。

credits を節約したいなら GPT-5.4 で固定すべき?

タスク次第です。短い修正が多い日常運用なら 5.4 で usage limits を伸ばす方が credits は持ちやすいです。一方、長い設計判断や複雑な変更を 5.4 で何度もやり直すと、結局 5.5 で1回で通した方が credits も時間も少なくなることがあります。

まとめ

Codex の GPT-5.5 と GPT-5.4 の料金差は、2026年7月3日時点の OpenAI 公式でもかなり分かりやすく、基本は GPT-5.5 が GPT-5.4 の約2倍です。 標準の token-based credits でも、移行前の legacy な message-based credits でも、その傾向は揃っています。

ただし、ここで止まると半分しか見えていません。
OpenAI 自身が、GPT-5.5 は comparable results に対して fewer tokens と説明しているので、現場では 高い単価 = 常に高い総額 ではありません。

だから判断軸はこうです。

  1. まず自分のプランでどの料金表を見るか確認する
  2. 日常の細かい作業では GPT-5.4 を使って limits を持たせる
  3. 設計や長めの変更では GPT-5.5 を使い、再試行コストまで含めて見る

この3つで考えると、どちらが高いか だけでなく、どちらが得か まで見やすくなります。

関連で、Codex に毎回大量の文脈を入れていると、モデル差より先に無駄な credits 消費が増えることがあります。mdファイル、memory、rulesをどう分けるか や Prompt Caching 設計 もあわせて見ると、実運用のコスト感がつかみやすいです。


参考リンク

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