先に要点
- Print Screen(PrtScn)が効かないときは、まずWindows ロゴキー + Shift + S を押してみます。これで切り取りの画面が出るなら、キーボードか設定の問題、これでも出ないなら Snipping Tool 側の問題と切り分けられます。
- ノートPCや小さいキーボードでは、PrtScn が別のキーと共用で Fn と一緒に押す必要があります。Fn ロックが切り替わると、Fn が要るかどうかが逆になるので、「前は Fn を押しながらでできた」の食い違いはここで起きます。
- Windows 11 の PrtScn は、設定「PrintScreen キーを使用して画面キャプチャを開く」がオンだと Snipping Tool を開くキーになります。筆者の環境では、押した回数だけ Snipping Tool が起動したまま画面を出さずに残り、全部終了させると直りました。
- 止まった Snipping Tool は「応答なし」にならないので、タスクマネージャーの表示では気づきにくいです。プロセスの数と起動時刻で見分ける方法を載せます。
PrtScn キーを押しても何も起きない。以前は Fn キーを押しながらなら撮れた気がするのに、それでもだめ。スクリーンショットが撮れなくなると、どこから疑えばよいか迷います。
原因の候補は、キーボード、Windows の設定、Snipping Tool、ほかのソフトの4つに分かれます。この記事は、どこで止まっているかを順に切り分ける方法と、それぞれの直し方をまとめます。後半では、筆者の Windows 11(バージョン 25H2)で実際に Snipping Tool が止まっていたときの記録を載せます。
まず、どこで止まっているかを切り分ける
いちばん早いのは、別の撮り方を1つ試すことです。
| 試すこと | 結果 | 疑う場所 |
|---|---|---|
| Windows ロゴキー + Shift + S | 切り取りの画面が出る | PrtScn キーそのもの(Fn・キーボード)か、PrtScn の設定 |
| Windows ロゴキー + Shift + S | 何も出ない | Snipping Tool が止まっているか、壊れている |
| Windows ロゴキー + PrtScn | ピクチャの「スクリーンショット」フォルダーに画像が増える | PrtScn キーは届いている。切り取り画面を出す側の問題 |
| どの方法でも画面は出る | 貼り付けても何も出ない | 撮れているが、コピー先や保存先を勘違いしている |
Windows ロゴキー + Shift + S は、PrtScn キーを使わずに同じ切り取りの画面を開くショートカットです。これが動くかどうかで、キーの問題か、ソフトの問題かが分かれます。
Windows 11 の PrtScn は「Snipping Tool を開くキー」になっている
Windows 11 には「PrintScreen キーを使用して画面キャプチャを開く」という設定があります。これがオンだと、PrtScn を押したときに画面全体をコピーするのではなく、Snipping Tool の切り取りの画面が開きます。筆者の環境もオンの動きで、PrtScn を押すと Snipping Tool が起動していました(後半の記録を参照)。
つまり、この設定がオンの Windows 11 では、PrtScn が効かない=Snipping Tool が開けていないということです。Windows 10 のころの「押すとクリップボードに入る」とは、止まる場所が違います。
設定の場所は、検索で探すのが確実
この設定は、Windows のバージョンによって置き場所が変わっています。筆者の環境(Windows 11 25H2、ビルド 26200)の設定アプリの索引では、「Bluetooth とデバイス」の「キーボード」の中にありました。古い解説では「アクセシビリティ」の「キーボード」と書かれていることが多く、そこを探しても見つかりません。
場所を覚えるより、設定アプリの検索を使う方が確実です。ただし、日本語の表示では検索する言葉に注意がいります。
| 設定の検索に入れた言葉 | 結果(筆者の環境) |
|---|---|
| Print Screen | 結果はありません |
| プリント スクリーン | 結果はありません |
| 画面キャプチャ | 「PrintScreen キーを使用して画面キャプチャを開く」が出る |
| PrtScn | 同上 |
| スクリーンショット | 同上(ほかのキャプチャ関係の設定も一緒に出る) |
この設定をオフにすると、PrtScn は画面全体をクリップボードにコピーする動きになります。Snipping Tool を通らないので、Snipping Tool が不調なときの回避策としても使えます。撮った画像は、ペイントや Word などに Ctrl + V で貼り付けます。
キーボードの問題:Fn が要るかどうかは切り替わる
PrtScn が別のキーと共用になっているキーボード
ノートPCや、テンキーの無い小さいキーボードでは、PrtScn が単独のキーではなく、ほかのキーの2つ目の役割として刻印されていることがあります。その場合は Fn キーを押しながら押さないと PrtScn になりません。
厄介なのが Fn ロックです。多くの機種には、Fn を押さなくても2つ目の役割が効くように切り替える仕組みがあります。
- Fn ロックがオフ:Fn を押しながらで PrtScn になる
- Fn ロックがオン:Fn を押さずに PrtScn になり、Fn を押しながらだと別の動きになる
「前は Fn を押しながらで撮れたのに、今は Fn を押しながらでもだめ」というときは、Fn ロックが切り替わった可能性があります。Fn ロックの組み合わせは、知らないうちに押していることがあります。Fn を押さずに PrtScn だけで試してみてください。
Fn ロックの切り替え方(キーの組み合わせ、BIOS の設定、メーカーのアプリ)は機種によって違います。使っているPCやキーボードのメーカーのサポートページで「Fn ロック」を調べるのが確実です。
そもそも PrtScn キーが無い場合
Microsoft のサポートでは、PrtScn キーが無い機器では Fn + Windows ロゴキー + スペースキーでスクリーンショットを撮る方法が案内されています。
キーボードが複数あるときは、押しているキーボードを確かめる
デスクトップPCに有線と無線のキーボードをつないでいる、ノートPCに外付けキーボードをつないでいる、という場合は、どちらのキーボードで押しているかで Fn の要否が変わります。片方で撮れるなら、キーボード側の問題と分かります。
Snipping Tool が止まっている:筆者の環境で起きたこと
ここからは、Windows ロゴキー + Shift + S でも切り取りの画面が出なかった場合です。筆者の環境で実際に起きたので、そのときの記録を載せます。
押した回数だけ Snipping Tool が起動していた
PrtScn を何度押しても何も出ない状態で、PowerShell で Snipping Tool のプロセスを一覧にしました。管理者権限は要りません。
Get-Process SnippingTool -ErrorAction SilentlyContinue |
Sort-Object StartTime |
Select-Object Id, StartTime, @{n="Window";e={$_.MainWindowTitle}}, Responding, @{n="MemMB";e={[int]($_.WorkingSet64/1MB)}} |
Format-Table -AutoSize
結果はこうでした(抜粋)。
Id StartTime Window Responding MemMB
-- --------- ------ ---------- -----
29212 2026/09/16 16:11:31 True 115
12824 2026/09/16 17:22:02 True 161
39872 2026/09/16 17:22:05 True 14
61964 2026/09/16 17:22:07 True 14
17856 2026/09/16 17:22:11 True 14
51112 2026/09/16 17:22:19 True 14
(以下、17:23:09 までに同じような行が続き、合計11個)
読み取れることは3つです。
- 17:22〜17:23 に PrtScn を押した回数だけ、Snipping Tool のプロセスが増えていた。つまりキーは Windows に届いている。キーボードや Fn の問題ではない
- どのプロセスもウィンドウを持っていない(Window の列が空)。起動はしたのに、切り取りの画面を出せていない
- どれも Responding(応答している)が True。タスクマネージャーで「応答なし」と表示されないので、見た目では止まっていることに気づけない
全部終了させたら直った
Snipping Tool のプロセスを全部終了させると、次に PrtScn を押したときに、切り取りの画面が普通に出るようになりました。
Get-Process SnippingTool -ErrorAction SilentlyContinue | Stop-Process
タスクマネージャー(Ctrl + Shift + Esc)で「Snipping Tool」を探して「タスクの終了」を押しても同じです。PCの再起動でも直ります。
Snipping Tool を終了させると、編集中で保存していない切り取りは消えます。Snipping Tool のウィンドウが開いているなら、先に保存してから終了させてください。
なぜ新しく起動した方まで動かなかったのか(推測)
Microsoft はこの仕組みを説明していないので、ここからは推測です。
一覧を見ると、最初の2つ(16:11 と 17:22:02 に起動したもの)はメモリを100MB以上使っていて、それより後の9つはどれも 14MB 前後でした。後から起動した小さいものは、先に動いていた Snipping Tool に仕事を渡して終わろうとしたのに、渡す先が画面を出せない状態になっていて、終われずに残った、と考えると結果の説明がつきます。先に動いていた側がなぜ画面を出せなくなったのかは分かっていません。
いずれにしても、「押すたびに増えて、ウィンドウが無い」なら、先に動いているものごと終了させるのが直し方です。
終了させても直らないとき
Microsoft のサポートでは、アプリの不具合を直す方法として次の順番が案内されています。
- 設定 → アプリ → インストールされているアプリ を開く
- Snipping Tool の右の「…」から「詳細オプション」を開く
- 「修復」を押す。直らなければ「リセット」を押す
それでも直らない場合は、Snipping Tool をいったんアンインストールして入れ直す方法も、Microsoft のサポートに手順があります。
ほかのソフトが PrtScn を使っていないか
スクリーンショットを撮るソフトや、キーボードのメーカーのユーティリティを入れていると、そのソフトが PrtScn キーを自分のショートカットとして使っていることがあります。この場合、Windows の切り取りの画面は出ず、そのソフトの動きになるか、何も起きないように見えます。
- 最近入れたキャプチャ系のソフトや、キーボードの設定アプリが無いかを思い出す
- そのソフトの設定で、PrtScn の割り当てを外すか、ソフトを終了させてから PrtScn を試す
撮れているのに見つからないとき
切り取りの画面は出るのに「撮れていない」と感じるときは、保存先を勘違いしていることがあります。撮り方ごとの行き先は次のとおりです。
| 操作 | 撮れるもの | 行き先 |
|---|---|---|
| Windows ロゴキー + Shift + S | 選んだ範囲 | クリップボード(Snipping Tool で開いて編集・共有もできる) |
| Windows ロゴキー + PrtScn | 画面全体 | ピクチャの「スクリーンショット」フォルダーにファイルとして保存 |
| Alt + PrtScn | 前面のウィンドウ | クリップボード |
| PrtScn(設定がオフのとき) | 画面全体 | クリップボード |
Microsoft のサポートによると、Snipping Tool で切り取った画像は、既定で「スクリーンショット」フォルダーにも自動保存されます。貼り付け先を閉じてしまったときは、エクスプローラーで ピクチャ → スクリーンショット を見てください。
よくある質問
PrtScn を押すと切り取りの画面が出るのが邪魔です。昔の動きに戻せますか
戻せます。設定の検索に「画面キャプチャ」と入れて「PrintScreen キーを使用して画面キャプチャを開く」をオフにすると、PrtScn で画面全体がクリップボードにコピーされるようになります。
Fn を押しながらでないと PrtScn が効きません。故障ですか
故障ではなく、PrtScn がほかのキーと共用になっているキーボードの仕様です。Fn を押さずに使いたいときは、機種の Fn ロックの切り替え方をメーカーのサポートで確認してください。
会社のPCで Snipping Tool が起動しません
組織の管理者が、ポリシーでスクリーンショットのツールを使えないようにしていることがあります。自分で設定を変える前に、社内の情報システムの担当に確認してください。
タスクマネージャーで Snipping Tool が「応答なし」になっていません。止まっていないということですか
そうとは限りません。筆者の環境では、画面を出せなくなっていた Snipping Tool も「応答している」状態でした。押すたびにプロセスが増えていないか、ウィンドウがあるかで見分けてください。
まとめ
- まず Windows ロゴキー + Shift + S を試す。出ればキーか設定、出なければ Snipping Tool
- Fn が要るかどうかは Fn ロックで逆になる。「前は Fn 付きで撮れた」なら、Fn 無しでも試す
- Windows 11 は設定「PrintScreen キーを使用して画面キャプチャを開く」で PrtScn の動きが変わる。設定の検索は「Print Screen」ではなく「画面キャプチャ」で探す
- Snipping Tool が止まると、押した回数だけプロセスが増え、ウィンドウが無く、「応答なし」にもならない。全部終了させるか再起動で直る
- 直らなければ、Snipping Tool の修復・リセット、入れ直しの順に進める
参考リンク
- Microsoft サポート:Snipping Tool を使ってスクリーン ショットをキャプチャする
- Microsoft Support:Keyboard shortcut for print screen
- Microsoft Support:Keyboard shortcuts in Windows
- Microsoft Support:Repair apps and programs in Windows
- Microsoft Support:Uninstall and reinstall Paint and Snipping Tool
- タスクマネージャーのプロセス、これ切っていい?代表的な一覧と安全な見分け方
- Kernel-Power 41はクラッシュとは限らない|停止コードと電源ボタンの値で原因を読み分ける