先に要点
- Cloudflare Pagesは、Gitと連携してサイトを自動ビルド・公開し、Cloudflare の世界規模の CDN から配信するホスティングサービスです。
- 最大の特徴はどのプランでも転送量(帯域)が無制限なこと。Vercel や Netlify が帯域に応じて課金・制限するのと対照的で、アクセスが増えても帯域超過を気にせず済みます。
- 無料プランが手厚い:月500回のビルド、1プロジェクト最大2万ファイル、独自ドメイン5つ、自動SSL。個人サイトや小規模なら無料で十分なことが多いです。
- 有料はPro(月$5・ビルド5,000回)/Business(月$50・ビルド2万回)が目安(2026年時点)。静的ファイルへのリクエストは全プラン無料・無制限です。
- サーバー処理は Pages Functions で追加でき、これは Cloudflare Workers として課金されます。静的配信は無料、動的処理だけWorkersの枠を使う形です。
Astroや静的サイトをどこに置く?帯域が増えても安いところは? ── その答えの有力候補が Cloudflare Pages です。GitにpushするだけでCDN配信までしてくれて、しかも帯域無制限という珍しい強みを持ちます。
この記事では、Cloudflare Pagesが何ができるのか、料金、そしてVercel・Netlifyとの違いまでを整理します。
Cloudflare Pagesとは
Cloudflare Pagesは、WebサイトをCloudflareのネットワーク上に公開(ホスティング)するサービスです。GitHubなどのリポジトリと連携し、pushすると自動でビルドして世界中のCDNへ配信します。静的サイト(Astro・React・Hugoなど)はもちろん、サーバー処理を含むフルスタックなサイトにも対応します。
置いたサイトはCloudflareのCDNから配信されるため、世界中どこからでも速く、SSL(HTTPS化)も自動です。Astroのデプロイ先としても定番の選択肢です。
何ができるのか
プレビュー環境
ブランチやプルリクごとに本番とは別のURLで確認できる。レビューがしやすい。
Pages Functions
サーバー処理(API・フォーム受けなど)をサーバーレスで追加できる。中身はWorkers。
ロールバック(前の版に即戻す)やリダイレクト設定、R2(ストレージ)・D1(DB)などCloudflareの各サービスとの連携も可能です。
料金(2026年時点)
| プラン | 月額 | ビルド回数 | 帯域(転送量) |
|---|---|---|---|
| Free | 無料 | 月500回 | 無制限 |
| Pro | $5 | 月5,000回 | 無制限 |
| Business | $50 | 月20,000回 | 無制限 |
無料プランでも、1プロジェクト最大2万ファイル・独自ドメイン5つ・自動SSLが使え、ビルドは月500回(1日約16回)まで、1回のビルドは20分でタイムアウトします。静的ファイルへのリクエストは全プランで無料・無制限です。料金や上限は変わることがあるので、採用前に公式で最新を確認してください。
最大の強み:帯域が無制限
Cloudflare Pagesのいちばんの差別化ポイントが「帯域(転送量)無制限」です。多くのホスティング(VercelやNetlifyなど)は、無料枠を超える転送量に対して課金や制限があります。アクセスが急に増えると、思わぬ請求につながることもあります。
Cloudflare Pagesはどのプランでも帯域に上限がないため、アクセスが増えても帯域超過を気にしなくてよいのが安心材料です。バズやキャンペーンでアクセスが跳ねうるサイト、画像の多いサイトなどで特に効きます。
Pages Functions と Workers の関係
Cloudflare Pagesでサーバー処理をしたいときは Pages Functions を使います。これは中身が Cloudflare Workers で、Functionsへのリクエストはワーカーとして課金されます(無料プランのWorkersは1日10万リクエストなどの枠があります)。
つまり、静的ファイルの配信は無料・無制限、動的な処理の分だけWorkersの枠を使うという料金体系です。なお、近年はWorkers自体も静的アセットの配信に対応し、PagesとWorkersは機能的に近づいています。迷う場合は、Gitと枠組み連携で静的サイトを手早く公開したいならPages、サーバーレスのロジックが主役ならWorkers、と用途で考えると分かりやすいです。
Vercel・Netlifyとの違い
| 観点 | Cloudflare Pages | Vercel / Netlify |
|---|---|---|
| 帯域(転送量) | 無制限 | 無料枠あり・超過で課金/制限 |
| 配信網 | Cloudflareの巨大CDN | 各社のエッジ網 |
| フレームワーク体験 | 幅広く対応 | 特にNext.js等で手厚い(Vercel) |
| 周辺サービス | R2・D1・KV等と統合 | 各社の連携・アドオン |
帯域コストを抑えたい・CloudflareのスタックでまとめたいならPages、Next.jsなど特定フレームワークの体験を最優先するならVercel、という選び分けが目安です。比較の詳細はVercelと他デプロイ基盤の違いも参照してください。
Cloudflare Pagesに関するよくある質問
Cloudflare Pagesは無料で使えますか?
はい。無料プランで、月500回のビルド・最大2万ファイル・独自ドメイン5つ・自動SSLが使え、帯域は無制限です。個人サイトや小規模なら無料のまま運用できることが多いです。
本当に帯域が無制限なのですか?
静的ファイルへのリクエストは全プランで無料・無制限で、帯域(転送量)に上限がありません。ここがVercelやNetlifyとの大きな違いです。ただし、サーバー処理(Pages Functions)はWorkersとして課金されるため、動的処理の量には枠があります。
Cloudflare PagesとWorkersはどちらを使うべきですか?
Gitと枠組み連携で静的サイトを手早く公開したいならPages、サーバーレスのロジックが主役ならWorkersが目安です。近年は両者が機能的に近づいており、Workersも静的配信に対応しています。用途に合わせて選べば問題ありません。
Next.jsやAstroも動きますか?
対応しています。Astro・React・Hugoなど多くのフレームワークをサポートし、Next.js も動かせます(機能により追加設定が要る場合あり)。Astroのデプロイ先としても定番です。
料金はどのくらいかかりますか?
2026年時点で、無料/Pro(月$5・ビルド5,000回)/Business(月$50・ビルド2万回)が目安です。多くの人が気にする帯域は全プラン無制限なので、コストが読みやすいのが利点です。最新の料金は公式で確認してください。
まとめ
Cloudflare Pagesは、Git連携で自動ビルド・公開し、CloudflareのCDNから配信するホスティングサービスです。プレビュー環境・自動SSL・サーバーレスの Pages Functions が使え、最大の強みはどのプランでも帯域(転送量)が無制限なこと。無料プランでも月500ビルド・2万ファイル・独自ドメイン5つと手厚く、有料はPro月$5/Business月$50が目安です(静的リクエストは全プラン無料)。帯域コストを抑えたい・CloudflareでまとめたいならPages、特定フレームワークの体験最優先ならVercel、という選び分けになります。
参考リンク
- 関連記事: Cloudflare Workersとは / Vercelとは / Netlifyとは
- 関連記事: Astroはどこにデプロイする? / Vercelと他デプロイ基盤の違い
- 用語集: Cloudflare / CDN
- 公式: Cloudflare Pages 公式ドキュメント